まずもって1年目は本当に地獄である
慣れない生活に睡眠不足、栄養失調にストレス
もう廃人寸前で覚えるものは山ほど
頭イカれてる
1日の流れをご説明
4時に起きる
僧堂と言う場所でみんな寝ている
畳1枚が自分の場所で布団しまう場所以外なにもない
真ん中に仏像があってそれをぐるっと囲むように畳が並んでいる
朝振鈴で起きる
でっかいベルみたいな物を持って寺中走り回る役目のヤツがこれでもかという爆音を鳴り響かせながら爆走して回る、
ちなみにこの役目のヤツは2時頃に起きて色々準備している
んでガランガランとベルが鳴る
これがマジで不快、耳元でフライパンをぶっ叩かれてる感じね
んで電気が付く、これまた不快
暗闇から一気に電気がつくしすげぇ眩しい
起きた瞬間急いで布団を畳んで布団ボックスにしまう
そして急いで顔を洗ってトイレを済ませて歯を磨く
そしてまた急いで衣に着替えて座禅の準備をするのだが
この間15分である
少しでも遅れると大変な目に遭う
ちなみにベルがなるまで起き上がってはいけない
謎だ
んで座禅、40分くらいかな
少しでも動くと警策(きょうさく)でぶっ叩かれる
これをやるヤツは3年目とかの修行僧で権力がある
もう全力でぶっ叩く、たまに鎖骨を骨折する人もいる、もう命懸け
まずもって眠い、2時間くらいしか寝てない
もう居眠りではないのだ
失神するんだ、カクっと
んで座禅が終わるとゾロゾロと歩き出し、朝課へ向かう
朝のお経ね
千畳の大きいお堂にゾロゾロ入って行き、フォーメーション通りに並ぶ
これがまた複雑で、自分が何番目に並んでいるか把握しないと迷子になる
迷子になると後に死ぬほどシメられる
40分のお経
正座で足が痛いが、終わった瞬間立ち上がらないとこれまた怒られる
足首の捻挫なんてしょっちゅうなのだ
んで痛い足を引きずり朝ごはん
おかゆである、もう吐き出したいくらいだが食わないと持たない
実はふりかけとかあって味変も可能
これも音を出すと殺されるので箸でチマチマ食う
1番偉い人が手を合わせたらお終い、ヤカンの水で食器を綺麗に洗い、水を飲み干す。
ウエってなる
ここでもし食い終わってない場合、残ったおかゆに問答無用で水をそそがれる
そしていそいそと雑魚組の部屋に戻ってお説教タイム
ここで朝からのミスを責められる
罰もある
この時代に
罰がある
経本を落とした場合今日読んだお経を全部書き写す罰、まじで長いお経だと徹夜になる
他は雑巾掛けの罰だ
往復300メートルのながーい廊下があるのだけれど
そこを往復させられる
軽いと3往復、5往復
罰を入れる人間の気分で変わる
でもまあ、大体10往復だ
3キロだからね、雑巾掛け
足腰たたなくてもやらされる、吐いてもやらされる
吐くと自分の嘔吐物を処理してまたやらされる
バカでしょ？まじで訴えてやりたい
まあぽめすは大した失敗がなかったので連帯責任の3往復くらいが最長だ
ミスしまくって先輩に嫌われてる生意気なガキは50往復とかいうのをやっていた
流石に数日に分けてやってた
見張る方も面倒になるからね
んで昼まではそれぞれの仕事をする
色んな場所があって
偉い人の世話係
お掃除ばっかりの人
お檀家さんの相手をする人
お金を管理する人
まあそれぞれだ
完全にガチャである、こればっかりは運ゲーで、運が悪いと永遠にクソみたいな先輩に監視されて罰を受ける
ぽめすはお金の管理の場所に配属されており、なかなか楽だった
社会人経験とパソコン使えるのがでかかった
マニュアルが存在しないのでパソコン上にエクセルでマニュアルを作り、リンク貼して誰でも簡単に覚えられるようにしといた
それからずーっと使われている
まあ賽銭回収とか法事の金の計算とか雑務だね
賽銭回収は旅行用のトランクを２つもって周る
週１なんだけどえげつない量がはいっている
一回200万がポンっと入っていてちょっとびっくりした
そんで昼ごはんは朝と一緒でみんなでヒソヒソ食うんだ
んで食い終わったらまた雑巾掛けだ
吐きそうだ
んでまた自分の仕事に戻って8時頃のお説教タイムへと繋がる
んでもって解放されたらまたお勉強
お経本を丸暗記するの
あの意味わからん文字数の漢字を丸暗記だ
これをしないと2年目になってもお説教タイムに参加しないといけない
覚えたお経は先輩にチェックしてもらう
大声でやらないといけないので途中で飛ぶ
んでまた覚え直し
ちなみに覚えたお経は教本を開かないで読んでいいのだが、間違ったりするとまたテストのやり直しになるんだ
ややこしいお経が多いのでよくある事だ。
これが1日の動き、途中で法要があればそれも出ないといけない
まじで寝る時間なんてない
1年目はね
まだまだあるけど長いのでまた書こう
おやすみなさい
